【比較】三井住友銀行とモビットを金利をはじめ比較してみた
たくさん種類がある、ありすぎる!といっても過言ではないカードローン。おおまかに言うと
- 銀行カードローン
- 消費者金融系カードローン
- 信販系カードローン
の3つに分類することが出来ます。昔は銀行はカードローン商品はほとんど取り扱っていませんでしたが、銀行が消費者金融を吸収するようになり、グループ会社としている最近では銀行も個人向けのカードローン商品を積極的に出すようになりました。(参考ページはこちら→銀行はかなり消費者金融に関係しています)
同じグループであってもそのカードローンの内容は結構違います。そこで今回は、銀行カードローンである「三井住友銀行カードローン」と消費者金融系カードローンである「モビット」を、金利などをはじめ以下の3つのポイントで比較してみました。(参考ページはこちら→金融業者は比較した後に本命を選ぼう)
- 金利と利用限度額
- 借入方法と返済方法
- 申し込み方法と審査の早さ
ポイント1:金利と利用限度額
やはり気になるところは金利と利用限度額。どのくらい借りることが出来るのか、どれくらいの金利で利用できるのかは直接的な影響が大きく、カードローンを選ぶ上で重視している人も多いポイントですよね。
ざっくりと比較してみる
まずはざっくりと比較してみましょう。三井住友銀行、モビットそれぞれの利用限度額(極度額)と金利をまとめた表を作ってみました。
金利 | 利用限度額(極度額) | |
---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% | 10万円~800万円 |
モビット | 3.0%~18.0% | 1万円~800万円 |
ただ、モビットの場合は年収の3分の1を超える貸付は出来ないので、年収1500万円を超えていないと500万円の借り入れをすることは出来ないわけですが…。なかなか、そのような高収入の方はいないでしょうから、特にそれ以上の額を用意しなくてもいいということなのだと思います。
モビットは一見三井住友銀行カードローンより使いにくい?と思えてしまうかもしれませんが、1万円から借り入れが可能なのは大きなメリットです。利用限度額に余裕があるとついつい借りてしまいそう…という方にとっては、細かい単位で借りられるのはありがたいですね。
三井住友銀行カードローンの金利
三井住友銀行カードローンの金利は利用限度額(極度額)によって変わってきます。以下の表をごらんください。
契約極度額 | 金利(年率) |
---|---|
100万円以下 | 年12.0%~14.5% |
100万円超200万円以下 | 年10.0%~12.0% |
200万円超300万円以下 | 年8.0%~10.0% |
300万円超400万円以下 | 年7.0%~8.0% |
400万円超500万円以下 | 年6.0%~7.0% |
500万円超600万円以下 | 年5.0%~6.0% |
600万円超700万円以下 | 年4.5%~5.0% |
700万円超800万円以下 | 年4.0%~4.5% |
このように、100万円単位で最低金利及び最高金利に変動があります。同じ利用限度額の中でも金利に幅があり、利用限度額が低ければ低いほどその幅は広く(最大2.5%)、高ければその幅は狭く(最小0.5%)なっています。
この金利は利用限度額及び属性によって変わると考えられますので、利用限度額が同じ200万円であっても金利が10%の方もいれば11%の方もいる…ということになりそうですね。
三井住友銀行カードローンを新規に申し込んだとき、及び利用限度額の変更を申し込んだとき(増額のお願いなど)に、三井住友銀行の住宅ローンを利用中で、かつ返済に遅延がない方の場合は、上記に記載した金利よりも引き下げられた金利で利用することが出来る可能性があります。
対象となる住宅ローンは、三井住友銀行指定の保証会社が保証する住宅ローンに限定されていますので、一部除外される商品もあります。今すでに三井住友銀行で住宅ローンを組んでいる場合は自分が対象になるのかどうか問い合わせてみるのもいいかもしれませんね。
なお、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)直接融資のみ、または長期固定金利型住宅ローン(機構買取型)である「フラット35」のみの方は金利優遇の対象外となりますのでご注意下さい。
モビットの金利
それでは次にモビットの金利を見てみましょう。三井住友銀行に比べると非常にシンプルになりますが
利用限度額 | 金利 |
---|---|
1~800万円 | 3.0%~18.0% |
このようになります。モビットは利用限度額によって金利がある程度区切られるということはなく、すべての利用限度額ですべての金利に当てはまる可能性があります。
とはいえ、お金を貸す契約について決められている「利息制限法」という法律で、100万円を超える借しつけをする場合の金利の上限は15%と定められていますので、100万円を超えて借り入れる場合には、最高金利である18%がセレクトされることはないと思っていただいて大丈夫です。
しかしながら金利がどれくらいになるかは審査の結果からしか知ることが出来ず、ある程度このあたりになるだろうといった目測もつけがたいところはありますね。
ポイント2:借入方法と返済方法
次は利便性として大きく影響がある借り入れ方法と返済方法について比較してみましょう。
三井住友銀行、モビット共に共通している借入方法は以下の2つです。
- ATMからの借り入れ
- インターネットバンキングからの借り入れ
三井住友銀行カードローンの場合、これに「自動融資」がつきます。
返済方法は両方で共通しており、
- ATMからの返済
- 口座振替からの返済
- 返済用口座に振り込んで返済
の3つになります。それでは両方を細かく見て行きましょう。
三井住友銀行の借入方法
まずは借り入れ方法です。先ほど書きましたように、三井住友銀行カードローンでは「ATMからの借り入れ」、「口座への振込み」、「自動融資」の3つの方法で借り入れることが出来ます。
■ATMでの借り入れ
ATMで借り入れる場合、持っているカードによって利用できるATMが多少変わってきます。カードは2種類あり
- ローン専用カード
- 普通預金キャッシュカード
のどちらかを利用することになります。口座がない方、紐付けしたくない方はローン専用カードを利用し、すでに預金口座を持っていてカードを増やしたくないという方はキャッシュカード一体型といった使い分けが出来るでしょう。
ローン専用カードで借り入れをする際は、
- 三井住友銀行のATM
- @BANK
- イーネットATM、ローソンATMなどのコンビニATM
- ゆうちょATM
- 提携金融機関のATM
のいずれかから借り入れることが可能です。ATMの利用手数料及び時間外手数料は基本的に無料ですが、提携金融機関のATMのみ利用手数料や時間外手数料が必要になりますのでご注意下さい。
普通預金のキャッシュカードを利用して借り入れをする際は
- 三井住友銀行のATM
- @BANK
- イーネットATM、ローソンATMなどのコンビニATM
のいずれかになります。ローン専用カードよりも選択肢が少なくなっていますのでその点は注意してくださいね。また、
- 福岡県内の@BANK
- 大分支店立命館アジア太平洋大学共同出張所のCD機
では利用が出来ませんので、福岡県にお住まいの方は気をつけてください。
■インターネットバンキング・テレホンバンキングなどの「SMBCダイレクト」を利用した借り入れ
この方法を利用するには、すでに「SMBCダイレクト」に申し込んでいる必要があります。カードローンのみ利用の方(カードローン口座のみお持ちの方)ではSMBCダイレクトを申し込む、及び利用することが出来ませんのでこの方法は利用できません。
普通預金口座を持っていて、かつSMBCダイレクトの利用登録をしている方のみ利用できます。
■自動融資での借り入れ
こちらもカードローン口座のみ持っている方は利用できない方法となります(普通預金口座が必要です)。
三井住友銀行で持っている普通預金口座を返済用の口座として指定した場合のみ利用できるもので、公共料金の支払いやクレジットカードの支払い、その他自動引き落としを利用している際、預金口座の残額が引き落とし額に満たない場合、不足している金額をカードローン口座から自動的に融資するというものです。
ついうっかり口座にお金がないときに助かる方法ですが、これを利用するには別途窓口もしくはローン契約機での申し込みが必要になります。また、以下の場合には自動融資サービスは働きません。
- カードローンの毎月の返済
- 約定返済日当日の日中に発生する口座振替
- 返済用預金口座から支払可能残高を超える預金の引き出し
- 返済用預金口座から積立定期へ自動振替する等の預金口座間での振替
- 投信自動積立による自動引き落とし
三井住友銀行の返済方法
三井住友銀行カードローンでは、約定返済日(毎月決まった返済の日)を毎月5日、15日、25日、月末の4種類の中から好きな日を選ぶことが出来ます。お給料日の後に返済日を持ってきたいという方にはとっても便利なシステムですね。
毎月の返済額は「約定返済額」として決められており、カードローンの借り入れ残高によってその金額が変動します。
約定返済時の借り入れ残高 | 約定返済金額 |
---|---|
残高+利息が1万円未満 | 合計金額全額 |
50万円以下 | 1万円 |
50万円超100万円以下 | 1.5万円 |
100万円超150万円以下 | 2万円 |
150万円超200万円以下 | 2.5万円 |
200万円超250万円以下 | 3万円 |
250万円超300万円以下 | 3.5万円 |
300万円350万円以下 | 4万円 |
350万円超400万円以下 | 4.5万円 |
400万円超450万円以下 | 5万円 |
450万円超500万円以下 | 5.5万円 |
500万円超600万円以下 | 6万円 |
600万円超700万円以下 | 6.5万円 |
700万円超800万円以下 | 7万円 |
あくまで借入残高ですので、利用限度額が500万円の方の約定返済額が55,000円というわけではなく、利用限度額が500万円でも借入残高が200万円の場合は約定返済額は25,000となります。また、約定返済額はあくまで最低でも返済しなければならない金額です。この場合、約定返済額は25,000円ですが50,000円返済しても問題ありません。
加えて、「随時返済」というその名の通り毎月の約定返済に加えてお金に余裕があるときなど、自分の好きなタイミングで返済が行えます。ボーナスの時は追加で支払うといった形で利用することが出来ます。
次の約定返済日より前に随時返済を行った場合、その金額が約定返済額を超える額であれば次の約定返済はスキップ(繰越)されます。
さて、それでは返済方法の紹介に入りましょう。返済方法には先ほど書きました通り3種類の方法があります。
■ATMからの返済
借り入れと同じATMから返済が可能です。カードローン専用カードと預金口座のキャッシュカードで利用できるATMの種類に幅があるのも全く同じです。
■振込みで返済
カードローン口座にお金を振り込むことで返済となります。銀行振り込みの手数料は利用者の負担となり、手数料無料ではありませんので注意です。わざわざATMに出向かなくても家から返済することが可能なのが利点です。
■口座振替で返済
毎月自動で返済額を引き落としてくれるシステムで、約定返済日を忘れずに自動でやってくれるのでラクなのがメリットです。ただし、三井住友銀行に預金口座を持っている方しか利用が出来ず、別途口座振替の手続きをする必要があります。
また、預金口座の残額が約定返済額に満たない場合はその残額すべてが引き落とされます。引き落とし金額が利息分に満たない場合は新規・追加の借り入れが出来なくなりますので口座の残額はきっちりと把握しておかなければなりません。
モビットでの借り入れ方法
モビットでの借り入れは「振込キャッシング」と「提携ATM」の2種類の方法から選ぶことが出来ます。
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
パソコン、携帯、スマホからログイン出来る会員サイト「Myモビ」から、あるいは電話で申し込むことで指定した口座に振り込んでもらう方法です。あらかじめ振り込んでもらう口座を登録しておく必要がありますが、ぱぱっと振込を申し込めるので非常に便利です。
■提携ATMからの借り入れ
モビットは非常に提携ATMが多く、コンビニなどのATMをはじめ地方銀行など様々なところから借り入れが可能になっています。
基本的に利用手数料や時間外手数料が必要です。
各ATMによって、後日自宅に利用明細書が郵送されるATMもありますので、出来るだけ自宅に郵便物が届いてほしくないと思っている方はそういったATMは避けましょう。こういった情報もすべてモビットの提携ATMのページに記載されています。
モビットの返済方法
モビットでも三井住友銀行と同じように、約定返済日を5日、15日、25日、末日の4つの中から好きな日を選択することが出来ます。
また、返済額も借入残高によって決まっており、モビットの場合は三井住友銀行に比べてより細かく金額が設定されています。以下の表は年率が18.0%の場合のものですが、一部を除き10万円単位で返済額が変わっていっているのがわかります。
最終借り入れ残高 | 返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超20万円以下 | 8,000円 |
20万円超30万円以下 | 11,000万円 |
30万円超40万円以下 | 11,000円 |
40万円超50万円以下 | 13,000円 |
50万円超60万円以下 | 16,000円 |
60万円超70万円以下 | 18,000万円 |
70万円80万円以下 | 21,000円 |
80万円超90万円以下 | 24,000万円 |
90万円超100万円以下 | 26,000円 |
以降、借入残高が20万円増えるごとに4,000円返済額が加算されていきます。もちろんモビットでも追加返済OKで、今月は余裕があるから少しプラスして返済、といった形も取ることが出来ます。特に借入残高が少ない場合は非常に低い返済額になっていますので、出来るだけ追加返済をして早く完済に持って行きたいところですね。
モビットでの返済方法は「提携ATMからの返済」、「銀行振込での返済」もしくは「口座振替での返済」となります。
■提携ATMからの返済
借り入れと同様に、提携のATMからの返済となります。
■銀行振り込みでの返済
自分が利用している金融機関から、返済用口座へ入金することで返済を行います。
■口座振替での返済
期日に自動引落しで返済出来ます。ラクなのですが、三井住友銀行もしくは東京三菱UFJ銀行の預金口座を持っていないと利用できません。
3:申し込み方法と審査の早さ
三井住友銀行とモビットの申し込み方法はほぼ共通しており、
- インターネット(パソコン)
- 携帯電話(スマートフォン)
- 電話
- 郵便
- ローン契約機/申込機
となっています。三井住友銀行の場合、これにプラスして窓口からの申し込みが可能です。インターネットであればいつでも申し込むことが出来ますので忙しい方にとっても便利ですね。
審査の早さは、どちらも最短30分で完了というスピーディなもの。あくまで最短ですので、必ずこの時間で審査が完了するとは言えませんが、どちらも即日借り入れが可能になっています。(参考ページはこちら→即日融資が出来るのはとても有り難い?)
モビットであればWEB完結を利用すればさらに早くお金を借りることが出来ますし電話連絡なしなのですが、
- 三井住友銀行もしくは東京三菱UFJ銀行に預金口座がある
- 社会保険証/組合保険証が提出できる
- 収入証明書類が提出できる
といった条件がつきますので、誰でも簡単に…というわけではないところがデメリットです。
こう見ると、申し込み方法や審査の早さについては双方で大きな差はないように思えます。どちらもスピーディーに利用できるカードローンと言えそうですね。
比較まとめ
いかがでしたでしょうか?同じグリープのカードローンでも細かく違いがあることがわかったのではないでしょうか。本来は銀行カードローンと消費者金融系カードローンはちょっと毛色が違うのであまり比較されることはないのでちょっと新鮮な部分はありますね。(参考ページはこちら→銀行と消費者金融の違いはすぐに分かる?)
どちらのカードローンがいいのかは結構難しい問題で、
- 出来るだけ低金利にこだわりたい
- 銀行のほうが安心できる
- すでに三井住友銀行に口座がある
というのであれば、三井住友銀行のカードローンを選ぶほうがいいでしょう。
対して、
- 出来るだけ簡単にお金を借りたい
- ATMをよく利用するので出来るだけ広い範囲をカバーしてほしい
- 在籍確認は絶対にしてほしくない
という方であればモビットのほうがおすすめです。
自分がどのようにカードローンを借りたいのか?という点やこだわりによってどちらを選ぶか決めるといいですね。最初はモビットで借りて、2つ目のカードローンとして総量規制の対象外である三井住友銀行カードローンを利用するのもいいかもしれません。
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