総量規制以上モビットで使っていたが、再借り入れの時はどうなる
消費者金融の歴史は長いものです。中には30年くらいの歴史を持っているものもあります。もっと長いものもあると言われていますが、それだけの長い期間営業をしていると再借り入れをしたいという人も出てきたでしょう。モビットもその一つだと思います。
モビットを使っていたけれども、過去に何かの理由で使うのをやめたという人がさらにまた再借り入れをするという時にはなにかデメリットはあるのでしょうか。特に総量規制があるときと無い時をまたいで借入をするとどうなるのでしょうか。(参考ページはこちら→融資の総量規制とは何か)
モビットの利用をやめる理由
モビットは歴史の長い消費者金融で、昔は作っていたけれども講座があってそれをもう一度使いたいという人は少なくありません。そういう人がもう一度再借り入れをしようとするときには、やめていた理由というのがはっきりとあるわけです。
やめていた理由も人それぞれですが、2つに分けられます。一方は正当な理由でモビットもそれを認めた上で使うのをやめている場合です。もう一方の理由がモビットが認めていないやり方で使うのをやめたという場合で、こちらは再開が難しいでしょう。
どういうケースが考えられるかですが、例えば最初に借入をしていたけれども、もう使わなくていいやと思って使わないようになるというケースがひとつです。借金が必要なくなるというケースでこれは年齢を重ねていくとよくあるパターンです。
もう一つの良くないケースというのが返済をしないで逃げたというケースです。返済をしないで逃げて、うまく逃げ切れたという人がいますがそういう人は確実にブラックになっています。ブラックどころか犯罪者扱いされることもあるでしょう。(参考ページはこちら→ブラックリストは融資の重大なペナルティ)
やめた理由は様々ありますし、これ以外にもあるかと思いますが当然のことながらやめた理由によってはモビットの再借り入れというのは出来ないということもあります。延滞して逃げたとか返済せずに自己破産してブラックになったら再借り入れは難しいでしょう。
(⇒融資で自己破産すると借りにくくなる理由)
ちゃんと返済もしてその後返済を終えて使う必要がなくなったからということで使わなくなった場合には借入は再度行うことは可能です。もちろん数十年前となるとおそらく口座を作りなおす必要もありますが、ローンカードを持っていれば大丈夫でしょう。
総量規制前と総量規制の後
さて、次に問題となるのは総量規制についてです。総量規制があった場合と総量規制がない場合ではかなりの借入に違いがあります。再借り入れをするときにもこれは必ず重視されますし、勘違いしている人もいるので知っておいたほうがいいでしょう。
専業主婦の借入の場合
まずはケースの一つとして専業主婦の借入について考えてみます。専業主婦が昔モビットを使っていたけれども、もう使わなくていいやと思ってローンカードだけ残しておいて、後は放置していたというようなことがあったとします。
もちろん返済もしっかりと行って残高はゼロになっている、という状況です。そんな専業主婦の人がもう一度モビットを使おうとした場合、おそらく十中八九の確率で、使えなくなっています。使えないというのは大げさですが、枠がゼロになっているでしょう。
もともと総量規制前に使っていた時には数十万円の枠があったかもしれませんが、総量規制後に再借り入れをしようと思うと一から枠を設定し直さないといけないでしょう。ルールががらっと変わってしまっているので、前回までのやり方が通用しないのです。
まず専業主婦であれば数十万円の枠をもらうためには夫の同意書と夫の収入を証明しなければならないでしょう。夫が同意してくれているから借りられる、そして収入がどのくらいあるのかを確認した上で枠を再度設定ということになるかと思います。
総量規制の関係するモビットでは専業主婦は借入をすることができません。ただ、同意書を持ってきて夫が借り入れをすることを認めるというのであれば、夫の収入から計算して枠を設定してもらえるということです。これは法律改正で大きく変わったところでしょう。
その他の利用者の場合
専業主婦以外は関係がないのかというとそうではありません。モビットを使っていたけれども再度借り入れをしようとするのであれば、他の人達も大きな違いに戸惑うかと思います。正社員でもパート・アルバイトでも自営業でもそれは同じです。
それはモビットの借入枠がだいたいの人において、小さくなっているということです。枠が小さくなるというのは困ることですし、できればたくさん借入をしたいと思うものです。しかし総量規制の前と後では明らかに枠に変化が出てきます。
限度額が減ってしまうのは当然のことで、年収の3分の1を上限にしているということです。借入金額がかなり多かったという人ほど年収の3分の1まで落とされているので、限度額のカット割合は大きくなるでしょう。モビットだけではなく消費者金融全体で行われました。
また、再借り入れをしようとしたわけではないけれどもモビットをずっと使い続けていたという人は法律の前後で一気に枠が変わったことを実体験しています。今までは借入枠がもう少し残っていたのに法律が変わって枠がなくなったのです。
そして枠が今借りている金額よりも小さくなってしまったおかげで、返済をしなければ追加融資してもらえないという状況になってしまったというわけです。こういうことが当たり前のように行われていたのが総量規制の前後だったというわけです。
総量規制はマイナスばかりか?
このように限度額の枠が小さくなってマイナスが多いというように言われている総量規制ですけれども、実際にはプラスの部分も無いことはないのです。プラスの部分として言われているのは総量規制というよりもグレーゾーン金利の撤廃についてです。
グレーゾーン金利を撤廃して、金利が引き下げられたというのが実情です。今は皆さんも御存知の通り、20%が最大でモビットの場合だと18%以上の金利を付けて貸出をするということはありません。なので18%がMAX金利になっているというわけです。
昔の金利というのは29.2%が一番多かったとされています。29.2%というのはなんだかすごい中途半端な気もするかもしれませんが、昔も実は利息制限法というのがあって、それによって利息は今と同じ利息に制限されていたのです。
ただ、この利息制限法を超えたところで特に何をするというわけでもなかったのです。取引がたとえ法律を超えた金利で行われていたとしても何かを取り締まったり、逮捕したりすることは出来なかったのです。だからグレーゾーンだったのです。
グレーゾーン金利とは現行のルール
グレーゾーン金利が撤廃されたとはいえ、じゃあグレーゾーン金利というのは今はないのか?というとそうではありません。実はまだ存在はしているのですが、もし利息制限法を超えた金利で貸出をした場合にはすぐに取り返せるというルールができたのです。
例えばですが29.2%を超えて借り入れをしようとすると、以前までと同じように出資法違反ということで罰則があります。逮捕もされるほど重いものですから、今も昔もこの出資法違反についてはすごく気をつけて消費者金融は運営されています。
しかし出資法違反をしないとしても、例えば25%くらいで貸出をした場合はどうなるか?というと、消費者金融に返済を求めると、利息制限法を超えた分の金利についてはいつでも返済を求めることが出来るというルールになっているのです。
これがいわゆる過払い請求と言われているものです。過払い請求は過去の過払い金に対して請求をするものというイメージがあるかもしれませんが、実は今の貸出についても同じように過払い請求が出来る仕組みになっています。
つまり貸出を利息制限法以上で行ったとしても、結局すぐに過払い請求をされるので意味が無いというわけです。このため、今はモビットでも他の消費者金融でもしっかりとルールを守って利息を落としているというわけです。
再借り入れで気をつけること
それでは実際に再借り入れをするときにどういう点を気をつけないといけないのか?ですが、再借り入れをするときには総量規制や金利などを気をつけないといけないというのも一つです。しかしそれだけではなく、銀行系カードローンとの比較も重要です。
今はもうモビットの再借り入れであろうとも他の消費者金融の再借り入れであろうとも、条件が違っていて総量規制の前とはぜんぜん違うというのはその通りです。そして違う理由の一つに銀行系カードローンが出てきたということもあるのです。
銀行系カードローンは御存知の通り、総量規制の対象外になっているもので、大手から地方銀行まで発行しているものです。この銀行系カードローンのほうが使いやすくなっている人もいるということです。今後の使い方によって変わるでしょう。
例えば今まで限度額をかなり高く設定して、いっぱい借りてそのお金を使っていたという人であれば、銀行系カードローンにした方がいいかもしれません。あえてモビットなど使っていたところを再借り入れするよりも枠を大きくしてもらえる可能性が高いです。
銀行系カードローンは今では消費者金融よりもたくさん借りられるし金利も低く、専業主婦などは夫の顔色を見ながら使う必要がないということで人気になっています。専業主婦の人も夫の同意書などが必要ない業者を使ったほうがいいでしょう。
昔は消費者金融くらいしか、個人向けの融資というのはやっていなかったかもしれません。ですが、今は銀行系カードローンを筆頭として、消費者金融、さらに規模の小さいもので言えばサラ金や街金といったものも使うことが出来ます。
つまり自分にあっているのはどれか?というのを考えなければならなくなったのです。総量規制前は消費者金融だけで比較をすれば良かったですし、消費者金融はほとんど横並びだったということもあって、どれを使っても同じようなものでした。
しかし今は違います。モビットを使うのか、同じグループの三井住友銀行カードローンを使うのか、それとも街金を使うのか、全く審査の難易度も違えば借入出来る金額や利率、そして使える範囲なども変わってくるのです。(参考ページはこちら→銀行と消費者金融はどんな風に審査が異なる?)
ある意味では利用者に選択肢が増えているのでいいことでもあるのですが、選択肢が増えるということは比較検討して自分で決めないと行けない分、迷いが生じるようになったとも言えます。再借り入れをするときにはかなり迷うかもしれません。
まずはモビットから初めてみよう
使える場所も多いですし、手数料はかかりますがWEBだけで借り入れをするということも出来ます。また銀行系カードローンを使おうとするという方法も悪くはありませんが、比較をまたしないといけないし、選ぶ手間があるのは間違いありません。
であれば今まで使っていたモビットから初めて見るのがいいでしょう。そして落ち着いたところで「もっといいところは他に無いのか、自分にあっているのはないか」というように探せばいいだけだと思います。それならかなりブランクがあっても使いやすいでしょう。
消費者金融にしても銀行系カードローンにしても、総量規制が作られる前から借金をしていた人にしてみればかなりの違いがあり、変わってしまったというようにみえるでしょう。そのくらいのインパクトが今ではあるというわけです。
(⇒銀行系と消費者金融の違いを知っておこう)
それならモビットを始めとした、昔から営業しているという業者の方が安心感もあるし使いやすいのではないでしょうか。モビットを再借り入れするときに気をつけないといけないことはいくつかありますが、さほど問題にはならないでしょう。
最初のリハビリのような感じで使うというのもいいのではないでしょうか。
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