モビットとオリックス銀行のカードローン、審査の違いとは
カードローンの利用を考えた時、借り入れ先の選択はかなり幅広くなっています。しかし、どのカードローンを利用するにも、まずは審査を通過しなければいけません。
審査は、それぞれのカードローンごとに違う基準で行われているものです。そのため、同じ条件を持っている人でも、借り入れ先の選択によっては審査に通ったり通らなかったりするものなのです。
そこで借り入れ先としてモビットとオリックス銀行が候補に挙がったとしたら、審査はどうなのでしょうか。何か違いはあるのでしょうか。そこで、モビットとオリックス銀行のカードローンの審査について確認してみたいと思います。(参考ページはこちら→消費者金融と銀行の審査はどこまで違うのか)
審査が厳しいのはどっち?
それでは、まず審査の厳しさに関して、二つの観点からどちらが厳しいかを確認してみましょう。
種類から見る厳しさ
カードローン全体の特徴として、消費者金融のカードローンよりも銀行のカードローンの方が審査が厳しくなる傾向にあります。それにはもちろん理由があります。それが、下記の内容です。
- 消費者金融は融資を行うことを専門としている
- 銀行は、その他の業務も行っている
これによってどのような差が出てくるのかというと、貸したお金を回収できなかった時の影響の大きさが違ってきます。消費者金融では、お金を貸すという部分にのみ影響がありますが、銀行の場合はそうはいきません。
銀行のカードローンの財源はどこにあるのかというと、預金者から預かった預金で、それを融資に回し、利益を得ているのです。そのため、融資したお金を回収できないようなことが続けば、預金業務にまで影響が及びます。
そうなると、銀行自体の信用に関わりますよね。そのため、銀行ではより慎重な審査が行われているのです。
だからといって、消費者金融の審査がいい加減だと言っているのではありません。審査基準が違って、消費者金融の方がより多くの人が通る基準で審査を行っているという意味です。どのカードローンでも、チェックするべきところはきちんとチェックしています。
結論としては、消費者金融であるモビットよりも、銀行であるオリックス銀行のカードローンの方が審査が厳しいということが言えます。
利用限度額から見る厳しさ
モビットとオリックス銀行のカードローンの最大利用限度額は、下記の通りです。
モビット | オリックス銀行 |
---|---|
800万円 | 800万円 |
通常、ローンは借り入れ金額が大きいローンほど審査が厳しくなる傾向にあります。極端な例を挙げれば、高額の融資となる住宅ローンは、かなり厳しく審査が行われます。それに対して、カードローンは住宅ローンほどの厳しさはありません。
同じように、より多くのお金を貸す時ほど、審査は慎重になるものです。モビットとオリックス銀行では、オリックス銀行の方が300万円多く借りられる可能性があるということになりますので、その分審査は厳し目に行われているということが言えます。
やはり、利用限度額から考えても、オリックス銀行のカードローンの方が審査が厳しいと考えられるということです。
それぞれの審査項目を知ろう
それでは、どのような審査が行われるのかを確認するために、モビットとオリックス銀行のカードローンそれぞれの審査項目を見てみましょう。(参考ページはこちら→融資審査で見られる基本要素)
モビットの審査項目
それでは、モビットで申し込みフォームに記入を求められることについて確認します。モビットで審査に利用されるのが下記の項目です。
- 氏名・生年月日・性別
- メールアドレス・携帯電話、PHSの有無(持っていれば番号も)
- 自宅住所、住まいの種類、住まいの詳細
- 自宅電話の有無(自宅電話があれば番号も)
- 勤務先名称・勤務先電話番号・勤務先の種類
- 就業形態・入社年月・前年度の年収
- 健康保険証の種類
- 無担保ローンの借り入れ件数
- 借り入れを希望する金額
モビットでは、これらに対して記入された内容を元に審査が行われます。詳細について記入を求められる内容に関して、以下で確認してみましょう。それぞれ、選択肢から選択する形が取られています。
就業形態の項目
- 正社員
- 契約社員
- 嘱託社員
- 派遣社員
- パート・アルバイト
勤務先の種類の項目
- 法人企業
- 公的機関
- 協同組合
- 個人企業
健康保険証の項目
- 本人名義の社会保険証
- 本人名義の組合保険証
- 本人名義の船員保険証
- 被扶養の社会保険証
- 被扶養の組合保険証
- 被扶養の船員保険証
- 国民健康保険証
- 保険証を持っていない
オリックス銀行の審査項目
次に、オリックス銀行で申し込みフォームに記入を求められることについて確認しましょう。
- 氏名・生年月日・性別
- 家族構成・子どもの人数
- 自宅住所・自宅電話か携帯の番号(どちらかが必須)
- メールアドレス
- 居住形態・居住年数・家賃や住宅ローンの返済の有無とその金額
- 勤務先名称・所属部署・勤務先住所・勤務先電話番号
- 資本金・業種・勤務先の種類・従業員数
- 勤続年数・職業・収入形態・役職・職種・年収・出向の有無
- 借り入れを希望する金額・利用の目的
- 利用中のローン(住宅ローンなどは除く)の利用の有無とあれば利用件数・金額
オリックス銀行では、仕事に関してかなり細かく聞かれています。そこで、どのような聞かれ方をするのか、選択肢として挙げられているものを見てみましょう。
資本金の項目
- 無し・不明
- 1千万円未満
- 1千万円以上
- 5千万円以上
- 1億円以上
業種の項目
- 金融業
- 農林水産・鉱業
- 建設・建築・不動産業
- サービス業
- 情報・通信業・マスコミ関係・広告業
- 電力関係・ガス
- 交通・運輸・倉庫業
- 公務・公益・官公庁
- 教育業
- 商業・流通・販売業
- 製造・加工業
- 医療関係
- その他の法人や団体
さらに、この中から例えばサービス業を選んだとすると、飲食・観光・宿泊・風俗・パチンコ・ゲームセンター・ライブハウスなど、さらに詳細について聞かれます。他の業種についても同じです。
全てを挙げるとかなりの数になりますので、ここでは省きますが、かなり詳細について確認されているということがわかりますね。
勤務先種類の項目
- 上場企業
- 非上場企業
- 個人企業
- 公務員
- 無職
- 不明
従業員数の項目
- 10人未満
- 10人以上
- 50人以上
- 100人以上
- 500人以上
職業の項目
- 管理職の会社員
- 一般の会社員
- 会社・団体役員
- 自営業・個人事業主
- 団体職員
- 公務員
- 契約・派遣社員
- パート・アルバイト
- 主婦
- 学生
- 退職者・無職の人
- その他
収入形態の項目
- 固定給
- 歩合給
- 年金
- 不動産
- 事業
- 利殖
- 無し
役職の項目
- 代表・社長
- 執行役員・役員
- 管理職
- その他の役職
- 一般職
- 主婦や学生
- 無職
職種の項目
- 医師
- 弁護士
- 特定専門職
- 税理士・会計士
- 不動産鑑定士
- 一級建築士
- 司法書士・行政書士
- 公務員・教員
- 営業職・販売
- 訪問販売員
- 非営業職・事務職
- 一般技術職
- 調理
- 特定
- 運転手
- 警備員
- 労務職
- 土木作業員
- 美容師
- 農林水産専業
- 主婦
- 学生
- 無職
- その他
ここには主婦や学生、無職という選択肢もありますが、これらはオリックス銀行の利用条件に合わないため、入力すると借り入れができないという案内が表示されます。
両者の比較
それでは、両者の審査項目を比較してみましょう。これは、明らかにオリックス銀行のカードローンの方が審査の際に確認される項目が多いことがわかりますね。特に大きく違うのが、仕事に関する項目です。
モビットで仕事に関して聞かれるのは、勤務先の名称など会社についてと、就業形態・入社年月日・収入・健康保険証の種類のみです。一方オリックス銀行では、勤務先の名称など会社についての基本情報を始め、多くの項目があります。
勤務先についても資本金や業種、従業員数などモビットよりもさらに詳しく確認しています。また、職業・役職・収入形態・職種・出向の有無など、その人の仕事内容に関しても詳しくチェックしているのがわかります。
勤務先や仕事内容を確認するのは、その人の収入がどれくらい安定しているのかを見るためです。離職率が高い仕事かどうか、会社規模はどうかなどから、それらを判断しています。
利用条件による違いを見てみよう
それでは次に、審査を受けて通るために守らなければいけない、カードローンの利用条件について確認してみましょう。
モビットの場合
モビットの場合は、申し込みできる人は年齢が20歳以上69歳以下であることと、定期的に安定した収入があることという条件を満たしている人です。
派遣社員やパート、アルバイト、自営業の人も利用できると書かれていることから、多くの収入を求められているのではなく、定期的に収入を得ていることが求められているのだということがわかります。
オリックス銀行の場合
オリックス銀行の場合、申し込みできる人は年齢が20歳以上65歳以上であることと、原則として毎月安定した収入があることという条件を満たしている人です。また、日本国内に住んでいることも求められます。
オリックス銀行では、専業主婦または専業主夫や、年金収入のみの人、学生は利用できないとなっていることから、それ以外の人は利用できるということがわかります。つまり、パートやアルバイトでも構わないということになりますね。
両者の比較
利用条件に関しては、年齢制限も同じですし、パートやアルバイト、自営業などでも収入がある人なら借り入れができるという点でも同じです。そのため、利用条件による差は無いということが言えます。
ただし、学生が借り入れをしたい場合は話が変わってきます。オリックス銀行では、はっきりと学生は利用できないと書かれていますので、学生はモビットでしか借り入れができないことになります。
同じ学生でも、20歳になっていない人は年齢制限に合わないので利用できないことも知っておきましょう。
また、専業主婦や年金のみの収入の人の場合、どちらからも借り入れが難しいようです。オリックス銀行の場合は、専業主婦や年金収入のみの人は利用できないと明記されています。
審査スピードに違いはあるの?
それで次に、利用のしやすさに関して確認するために、審査スピードについて見て行きましょう。審査にはどれくらいの時間がかかるのか、即日融資は可能なのかを見て行きましょう。
モビットの場合
即日融資が可能です。一番早く借り入れがしたい場合のモビットでの申し込みには、下記の方法を選びましょう。
モビットの場合、一番早く借り入れができる方法は、インターネットで申し込みを済ませてからフリーダイヤルに電話し、急ぎであることを伝えるというものです。そうしたら、審査をすぐに開始してくれます。
お金の借り方は下記の2種類です。
- 指定した金融機関の自分名義の口座に振り込んでもらう
- カードをローン申込機で受け取り、カードを利用してATMで借り入れをする
ただし、即日融資を受けるためには注意しなければいけないことがあります。それは、振り込みで融資を受ける場合には、平日の14:50までに審査が完了して申し込みまで済ませておかなければいけないということです。
口座振り込みの場合、振り込み先の金融機関が営業していなければ融資を受けることができません。そのため、平日しか即日融資は受けられません。
モビットカードを利用する場合、近くにローン申込機があることが条件となります。ローン申込機が利用できるのなら、インターネットで申し込みをせず直接行って手続きをすることもできますが、待ち時間が発生するので先に申し込みを済ませておくと便利です。
この方法であれば休日でも即日融資を受けることが可能なのですが、休日は審査に時間がかかることもあります。また、職場に在籍確認をする際、休日で勤務先が営業していなかったら確認の取りようが無いので、審査結果がその日のうちに出ないことがあります。
ローン申込機の営業時間は設置場所によって違うことがありますが、多くの場合は下記のような営業時間となっています。ホームページで検索することができるので、事前に調べて利用すると便利です。
- 平日→8:00~21:00
- 土曜日→8:00~21:00
- 日曜・祝日→8:00~21:00
利用ができるのはこの時間内ですが、審査にはどうしても時間がかかってしまうので、できるだけ早めに申し込みをすることが即日融資を受けるためのポイントです。
即日融資を受けるのなら、以上のような注意点を知った上で利用しましょう。
オリックス銀行の場合
オリックス銀行のカードローンは、カードの申し込みをした日に即日融資を受けることは不可能です。審査結果が出るまでに2・3日かかることが質問に対する回答として載せられていることから、このことが言えます。
また、利用の流れを見ても申し込んだ日に即日融資が受けられないことがわかります。オリックス銀行のカードローン利用までの流れを見ると、申し込みは24時間インターネットでできることがわかります。その後受け付けメールが配信され、審査が開始されます。
審査結果が出たらメール・電話・書面のいずれかで審査結果の連絡があり、その後本人確認の電話と職場への在籍確認の電話が行われます。それから、ローン用のカードが発行され、郵送で自宅に送られます。
本人確認の連絡後、本人確認の書類などの必要書類を提出します。これはインターネット経由でできます。ここで最終審査と書類の確認が行われ、それが終了しローンカードが手元に届いたら、ローンカードが使えるようになるという流れです。
つまり、カードが郵送されるため、それが届くまでは利用ができないことになるのです。よって、オリックス銀行ではカードの申し込みをした日に即日融資を受けることはできないと言えます。
しかし、オリックス銀行では、即日振込が可能と案内されています。それはどういうことかというと、カードをすでに持っている場合なら可能ということです。平日0:10~15:00までに連絡をすれば、即日融資が受けられます。
15:00以降または休日の連絡になると、翌営業日に振り込みが行われます。
また、即時振り込みのサービスもあります。これには、下記の条件を満たしていることが必要です。
- すでにローンカードを持っている
- 振り込み先がジャパンネット銀行である
この条件を満たしている人が、0:10~23:50までに連絡をすれば、即時振り込みをしてもらうことが可能です。
オリックス銀行では、カードを持っている状態であれば即日融資または即時振り込みができるということですね。即時というのは、その日のうちにではなくすぐに振り込みがしてもらえるというサービスです。
審査可能時間について
それでは次に、同じく利用のしやすさという観点から、審査が可能な時間について確認します。
モビットの場合
モビットでは、審査の申し込みは方法によっても違いますが24時間できる方法があります。審査に関しては21:00から翌日9:00までは申し込み受け付けのみ行うという案内があるので、それ以外の時間、つまり9:00~21:00が審査可能時間になります。
モビットでは、休日の審査が可能です。
オリックス銀行の場合
オリックス銀行では、審査可能時間は特に明記されていませんが、審査結果が出るのは申し込みの受け付けがあってから2~3日かかります。また、オリックス銀行では土曜・日曜・祝日と、年末の12月31日から年始の1月3日までは審査が休みとなっています。
どちらに申し込むべきですか?
それでは、最終的にモビットとオリックス銀行のカードローン、どちらに申し込めばいいのかについて考えてみましょう。これは状況によって答えが違ってくるので、場合を分けて考えていきたいと思います。
借り入れを急がない時
まずは急いで融資を受けなくてもいい場合を考えてみたいと思います。お金を借りるときは、誰もができるだけ利息が少ない方がいいと思いますよね。そこで、モビットとオリックス銀行のカードローンの金利を比較してみましょう。
モビット | オリックス銀行 |
---|---|
3.0%~18.0% | 4.5~17.8% |
モビットとオリックス銀行では最大の利用限度額が違います。そこで、モビットの利用限度額800万円に合わせて金利を確認しました。利用限度額が800万円の場合は、オリックス銀行の金利は3.0~17.8%となります。
オリックス銀行の場合は利用限度額によって金利の幅が決まっていますが、モビットの場合は審査によることになっています。ただ、傾向として利用限度額が高いほど金利は低くなるということは言えます。
両者を比較してみると、そこまで大きな差は無いことがわかります。そのため、特に急ぐのでなければ、どちらから借り入れをしても問題はありません。
借り入れを急ぐ時
先ほど確認したように、モビットなら初めて申し込んでも早ければその日のうちに融資を受けることができますが、オリックス銀行のカードローンはそうはいきません。どうしても数日かかってしまうので、その日のうちに借りたい時はモビットを選びましょう。
それから、休日にお金が必要な場合も、モビットでしか対応ができません。そのため、休日に申し込んでその日の内に借り入れしたいのなら、モビットを選ぶ必要があります。
ただし、モビットでもローン申込機で申し込むかカードを受け取るかする必要があること、また職場への在籍確認ができない可能性もあることから、休日に必ず借りられると断言することはできません。
お金が必要な可能性があるのなら、時間がある時にカードだけ作って手元に置いておくということもできますので、今後借り入れをする可能性がありそうなら、カードだけ作っておくといいかもしれません。
高額の借り入れを希望する時
これは見てもらえばわかりますが、オリックス銀行の方が利用限度額が高くなっています。そこで、より多くの金額を借りたいのであれば、オリックス銀行の方が向いています。
それには、法律も関係しています。消費者金融であるモビットは、消費者金融が守らなければいけない法律の決まりによって、借り入れをしたい人の年収の3分の1を超える金額の貸し付けをすることができません。
しかし、オリックス銀行ならいくらでも借りられるかというとそうではありません。銀行であるオリックス銀行にはさっきの法律が関係なくても、やはり借り入れをした人が返済できる金額には限りがあります。それもやはり、年収の3分の1が目安となっています。
どちらにしても、年収の3分の1というのは審査に通るかどうかの目安になりますので、800万円の借り入れがしたいのであれば、年収が2400万円なければいけないと言えます。自分の年収と照らし合わせみれば、借り入れができる金額は見えてきますね。
また、初めての借り入れでそのぎりぎりまで借りることは難しくなっていますし、高額になれば審査がそれだけ厳しくなることも知っておく必要があります。本当に必要な金額だけを希望することが、どちらを選ぶにしても審査に通りやすくするためのポイントです。
モビットとオリックス銀行
モビットとオリックス銀行は、どちらもパート・アルバイトなどの勤務形態の人でも利用できるカードローンです。しかし、審査項目を見てもらったらわかるように、オリックス銀行の方がやはり審査が厳しくなっています。
それで無理だった時にはモビットで審査を受け直せば、通る可能性も残されています。
以上のように、同じカードローンであっても審査内容や審査スピードなどが違うことを知って、より便利な方で借り入れをするようにしましょう。
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